【AZ900】1日10分で合格!Azureのストレージとデータベースサービス

az-900

この記事では「Azureのストレージサービスとデータベースサービス」についてお話しします。

想定読者や本記事の読み方は以下となります。

取り上げている題材

  • Microsoft AzureのAZ-900の試験内容についての解説をしています。

想定読者

  • これからAZ-900の試験を受けようとしている方。
  • Azureの基礎を学ぼうとしている方。

この記事の読み方

  • 赤字のアンダーラインは、AZ-900に合格する上で重要なポイントになるので覚える必要がある内容になります。
  • 厳密性に欠ける記載が一部ありますが「まずはイメージして理解する」ことを優先して記載しています。

 

前提知識

まずはじめに、本記事を読むうえでの前提知識を説明します。

  • 構造化データ
  • 非構造化データ

前提知識の説明が不要な方は本編へと進めてください。

構造化データについて

エクセルやCSV、リレーショナルデータベースなどは決められた枠組みにデータが格納されていきます。このように事前に決められた構造(行と列)に格納されるデータのことを「構造化データ」と呼びます。
 

非構造化データについて

テキストや画像、音声データや動画などは事前に決められた構造(行と列)に格納されるデータではありません。このように構造化されていないデータのことを「非構造化データ」と呼びます。
本記事では「データを格納するサービス」についてお話ししていきますが、これらのサービスにはたくさんの種類があり、それぞれ取り扱いを得意とするデータが異なります。

つまり、サービスによって「構造化データを格納する」のか「非構造化データを格納する」のか異なるということです。そのためまずは、構造化データと非構造化データについてお話ししました。

それでは本編の説明に入っていきます。
※「半構造化データ(HTMLなど)」も存在しますが、半構造化データは非構造化データに含まれる前提で話を進めていきます。

 

Azure Storageサービス

Azure Storageサービスは「Storage」という文字通りデータを格納するサービスの1つとなり、格納するデータは「非構造化データ」となります。

Azure Storage

Azure上にデータを保存するためのオンラインストレージサービスのこと。
Azure Storageを使用するためには「ストレージアカウント」を作成する必要がある

ストレージアカウントという言葉が少しわかりづらいので説明していきます。

 

ストレージアカウント

Azure Storageは「オンラインストレージ」というくらいなので、インターネット経由でデータにアクセスすることができます。そしてインターネット経由でアクセスするためには「URL」が必要になるのですが、このURLに相当するのがストレージアカウントというイメージになります。

ストレージアカウントを使用したデータへのアクセスURLの例は次の通りです。

  • https://<ストレージアカウント名>.blob.core.windows.net

このように一意となるストレージアカウントを作成することで、Azure上に格納したデータへも一意にアクセスできる仕組みとなっています。

またストレージアカウントを作成することで、次の4つのストレージサービスを利用することが可能となります。

  • Azure Blob
  • Azure Files
  • Azure Queue
  • AZure Table

では、それぞれのストレージサービスについて説明していきます。

 

Azure Blob(ブロブ)

Blobストレージの説明は次の通りです。

Azure Blob

テキストデータや画像、動画などの非構造化データを格納するためのストレージ。
 

Azure Files(ファイル)

Filesストレージの説明は次の通りです。

Azure Files

SMBプロトコル(ファイル共有)をサポートしているストレージ。

SMBはファイル共有で使用されるプロトコルとなるので、Azure Filesはファイルサーバのように使用することができます。

 

Azure Queue(キュー)

Queueストレージの説明は次の通りです。

Azure Queue

キュー(FIFOのデータ構造)を使用したメッセージングに利用されるストレージ。
メッセージングとはシステム間のデータのやり取りのことです。Azure Queueを使用することで、システム間のデータのやり取りを簡単に実現することができます。

 

Azure Table(テーブル)

Tableストレージの説明は次の通りです。

Azure Table

Key-Value形式のデータを格納するためのストレージ。

Key-Value形式のデータとは、保存したいデータ(Value)とそのデータを一意に特定するための識別子(Key)をセットにして格納するデータ形式のことです。

Tableというとリレーショナルデータベースの表形式のデータを思い浮かべてしまうかもしれませんが、Azure TableはあくまでKey-Value形式のデータを取り扱うので注意してください。

 

データベースサービス

Azureにおけるデータベースサービスには次のものがあります。

  • Azure SQL Database
  • Azure Cosmos DB

それぞれの説明をしていきます。

 

Azure SQL Database

Azure SQL Databaseの説明は次の通りです。

Azure SQL Database

Microsoft SQL Serverを使用したデータベースサービスの1つ。

SQLデータベース製品の例としてはMicrosoft SQL Server・Oracle・MySQL・PostgreSQLなど様々ありますが、Microsoft SQL Serverが使用されたデータベースサービスということになります。

SQLデータベースとなるので、格納するデータは「構造化データ」となります。

 

Azure Cosmos DB

Azure Cosmos DBの説明は次の通りです。

Azure Cosmos DB

Azureが提供するNoSQLデータベースサービスの1つ。

NoSQLは「Not Only SQL」の略で「SQL以外のデータベース」という意味になります。また、SQLというのは「データを行と列の表形式で表したデータベース」になります。

つまりNoSQLというのはデータが表形式でない、例えばAzure Tableのところでお話ししたキーバリュー型やXML・JSON形式のデータを取り扱うデータベースということになります。

またデータが表形式でないので、格納するデータは「非構造化データ(半構造化データを含む)」となります。

 

まとめ

「Azureのストレージサービスとデータベースサービス」についての解説は以上となります。

データを格納するサービスとして、ストレージサービスとデータベースサービスについて説明しました。またそれぞれのサービスでは「構造化データ」と「非構造化データ」のように取り扱えるデータが異なる点についてもお話ししました。

たくさんのサービスが出てきて消化不良の方もいると思いますが、赤字の箇所が重要ポイントになるのでまずはこちらを押さえましょう。

読んでいただきありがとうございました。

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