この記事では「Azureにおけるプライバシーおよびコンプライアンス」についてお話しします。
想定読者や本記事の読み方は以下となります。
取り上げている題材
- Microsoft AzureのAZ-900の試験内容についての解説をしています。
想定読者
- これからAZ-900の試験を受けようとしている方。
- Azureの基礎を学ぼうとしている方。
この記事の読み方
- 赤字のアンダーラインは、AZ-900に合格する上で重要なポイントになるので覚える必要がある内容になります。
- 厳密性に欠ける記載が一部ありますが「まずはイメージして理解する」ことを優先して記載しています。
では、解説をはじめます。
Azureにおけるプライバシーおよびコンプライアンス
Azureなどのクラウドサービスはとても便利ですが、もし品質や安全性が低ければ利用するユーザはいなくなってしまいます。
そこでAzureでは、Azureの品質や安全性が高いことを証明したくさんのユーザに使用してもらうために、世界的および各国で採用されている様々なプライバシー制度やコンプライアンス認証に準拠しています。
それでは、Azureにおけるプライバシーやコンプライアンスへの取り組みについてみていきましょう。
トラストセンター
トラストセンターの説明は次の通りです。
トラストセンター
トラストセンターではMicrosoftがお客様の情報(プライバシー)を守るためにどのような施策をしているのか、そしてそのためにどのようなコンプライアンス認証に準拠しているのかの情報を提供しています。
トラストセンターはポータルサイトになるので、次のURLからアクセスできます。
Service Trust Portal
Service Trust Portalの説明は次の通りです。
Service Trust Portal
この監査レポートを提供してくれるのがService Trust Portalになります。
Service Trust Portalは次のURLからアクセスできます。
Azureにおける特別なリージョン
以前、Azureのリージョンに関する説明をしましたが、国ごとに異なるプライバシーやコンプライアンスを守るための特別なリージョンとして次のものが存在します。
- Azure Government
- Azure Germany
- Azure China
Azure Government
米国政府が定める高いセキュリティやコンプライアンスを満たす特別なリージョンとなります。また誰でも利用できるものではなく、米国政府およびその関連企業や組織だけが利用できるリージョンとなります。
Azure China
中国国内の規則に準拠するように作られたのがAzure Chinaとなります。上記の通り、中国国内の企業や組織のみが使用できる特別なリージョンで、かつAzure Chinaの運用自体もMicrosoftではなく中国企業によって行われています。
Azure Germany
Azure Germanyリージョンのデータは、その他のリージョンへ持ち出すことはできない。
「ドイツ国民のデータは国外へ持ち出してはならない(ドイツ国内で保存しなければならない)」という厳しいプライバシー規則があり、この規則に準拠したリージョンがAzure Germanyになります。
Azure GovernmentとAzure Chinaは利用者の制限がされていますが、Azure Germanyはドイツ国内にデータを保存する必要があるユーザであれば「誰でも」利用することが可能です。
まとめ
「Azureにおけるプライバシーおよびコンプライアンス」についての解説は以上となります。
トラストセンターとService Trust Portalは名前も似ていて混同しやすいですが、押さえるべきポイントとなる赤字箇所をまずは理解するようにしてください。
読んでいただきありがとうございました。